お盆の日付からして違う沖縄の風習
沖縄は今でも正月や清明祭、お盆などが旧暦の日付で考えられてて、沖縄に来た観光客の人は一度は驚くんやないやろうか。
旧暦とは現在の太陽暦とは違い、月の満ち欠けも考えた太陰太陽暦のことで、毎年微妙に日付が変わるんよね。
ちなみに2023年の旧盆は8月28日から30日。
1日目に先祖を迎え、2日目に親戚周り、3日目に先祖を送る。
その間エイサーという踊りがあり、先祖供養のために集落を練り歩くんよね。
掃除から始まるお盆
お盆直前はご先祖様をお迎えするためにお墓やお家の掃除、御嶽の清掃でみんなバタバタ。
青年会はエイサーの準備、お家ではお供え物やお重の準備と大忙し。
お盆に向けて島の外にいた親戚たちも続々と島に戻ってくるので、この時期だけフェリーの便が倍増する。
この時期は結構仕事もやすみだったり
エイサーで先祖供養
ここ数年コロナの影響で道ジュネー(集落を練り歩くエイサー)ができなかったんやけど、やっぱり近くでみる迫力はすごい。
内地の人からしたら、エイサーはショーやパフォーマンスに近い認識やと思うけど、地域に根差した伝統行事なんやとういうことがよくわかる。
最終日にご先祖様を見送る
ご先祖様をお見送りする際に、特徴的なのは、あの世のお金と言われるウチカビを一緒に焚き上げること。
どれくらいの枚数燃やすのかとか、ウチカビのお金の値段は地域によって考えが様々。このあたりのアバウトっぷりも沖縄らしさ。
黄色い紙にお金の型押しされているのがうちかび。今はどこでも売っているけど、昔は各家庭で紙にひとつひとつ刻印して手作りしていたそう。
お盆の行事については実際地域ごとに多種多様やから、沖縄だけ特殊ってわけじゃないで。
時期も基本的に8月中頃が多いけど、7月に入ってから1か月ほどお盆ってところもある。
- 釜蓋朔日
- 七夕
- 迎え火
- 送り火
といって、盆に入り、支度し、迎え、送るといった流れが多いみたい。
送り火は京都の五山の送り火が有名やけど、お盆は何かと火を使う行事が多いみたい。
内地のお盆との違い
沖縄も内地もお盆の時期はご先祖様が下界に降りてきてみんなの様子をうかがうといった基本的な考えは同じなんやけど、沖縄はより先祖崇拝の気持ちが強い気がする。
それがしきたりの多さや厳格な儀式に表れているんじゃないやろうか。
ご先祖様を大切にするって、子供のころはピンと来てなかったんやけど、年を取るにつれて、先祖あっての自分や子供があって、見守られてるんやなと感じる。
特に沖縄に来て、人の死に身近に触れるようになり、御嶽や祈りを間近で見て、
沖縄は先祖や霊を可視化をする行いが多く、見えないものに対する解像度が高く、鮮明に映るようになった。